新人技術者必見!プラスチックの種類を簡単に見分ける方法

プラスチックの種類を水と塩水で見分ける方法

私たちの身の回りには多くのプラスチック製品がありますが、

その種類を見分ける方法って意外に難しいと感じることがあります。

しかし、実は水や塩水に浮くか沈むかを確認することで、

プラスチックの種類をある程度特定することができるんです!

走る園児
走る園児

今回はプラスチックの比重の違いを活用して、

プラスチックの種類を簡単に見分ける方法を紹介します。

1. プラスチックの比重とは?

プラスチックは種類によって比重(物質の密度)が異なります。

水の比重は1なので

比重が1より小さいプラスチックは水に浮き

比重が1より大きいものは水に沈みます

この性質を利用することで、プラスチックの種類を調べることができます。

2. プラスチックの比重と浮沈みの関係

走る園児
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基本的なプラスチックの比重について簡単に説明します。

比重の目安は以下の通りです

水と塩水の中で浮くか沈むかを観察することで、プラスチックの種類を大まかに判別できます。

3. 水と塩水での浮沈みチェック方法

ステップ1:水にプラスチックを入れる

水にプラスチックを入れてみましょう。

比重が1.0未満のプラスチックは浮き、1.0以上のものは沈みます。ここで、次のような種類を見分けることができます:

  • 浮く(比重が1.0未満):

    • ポリエチレン(PE)

    • ポリプロピレン(PP)

  • 沈む(比重が1.0以上):

    • ポリ塩化ビニル(PVC)

    • ポリスチレン(PS)

ステップ2:塩水にプラスチックを入れる

塩水にプラスチックを入れてみましょう。

塩水は水よりも密度が高く比重が1よりも大きいため、

比重が1.0前後のもの(例えばポリスチレン)は、塩水中で浮きやすくなります。

塩水を使うことで、比重が水より少し高いプラスチックが浮き、判別しやすくなります。

例:

  • 塩水で浮く:比重が1.0前後のプラスチック(例:ポリスチレン)

  • 塩水で沈む:比重が1.0より大きいプラスチック(例:PVC)

 

4. 具体例で学ぶ!どんなプラスチックが浮くのか沈むのか?

ポリエチレン(PE)

  • 比重:0.91〜0.96

  • :浮く

  • 塩水:浮く

ポリエチレンは軽くて柔軟性があり、主にショッピングバッグやラップなどに使われます。比重が水よりも低いため、どちらの液体でも浮きます。

ポリプロピレン(PP)

  • 比重:0.90〜0.92

  • :浮く

  • 塩水:浮く

ポリプロピレンも軽くてしなやかなプラスチックです。比重が低いため、水や塩水でも浮きます。食品容器やストローなどに使われます。

ポリ塩化ビニル(PVC)

  • 比重:1.3〜1.4

  • :沈む

  • 塩水:沈む

PVCは比較的重いプラスチックで、配管や建材に使用されることが多いです。比重が1.0を超えているため、水や塩水に沈みます。

ポリスチレン(PS)

  • 比重:1.04〜1.06

  • :沈む

  • 塩水:浮く

ポリスチレンは軽くて脆いプラスチックで、発泡スチロールとしてよく知られています。

比重が1.0近いため、水では沈みますが、塩水では浮くことがあります。

5. 注意点

水と塩水の浮沈みによる判別は、大まかな目安にはなりますが、全てのプラスチックが完全に当てはまるわけではない点に注意しましょう。

例えば、複合プラスチックやコーティングされたプラスチックは、比重が一部変わることがあります。

また、プラスチックの形状や厚さによっても浮沈みの結果が異なる場合があるため、目視での確認だけでは確実に特定するのは難しい場合もあります。

6. まとめ

水や塩水を使った浮沈みテストは、プラスチックの種類を調べるための簡単で効果的な方法の一つです。

プラスチックの比重が水より軽ければ浮き、重ければ沈むという基本的な原理を理解すれば、家庭で手軽にプラスチックの種類を判別できます。

リサイクルや廃棄物の分別に役立つ知識として、ぜひ覚えておきましょう!

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